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檜枝岐歌舞伎の夜 [尾瀬関連]

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【 明治26年の大火で消失,明治30年に再建された歌舞伎の舞台】

 連続降雨記録や日照時間の最低記録を更新しそうな8月。ついつい出不精になりがちだが,かねてから一度は見たかった檜枝岐歌舞伎を見たいと思い出かけた。
 午前中の雷雨があり,午前中予定していた帝釈山から田代山の縦走を延期し,車で銀山湖までドライブして歌舞伎の開始時刻を待った。午後にはその激しい雨もすっかり上がった。雨でも上演されるというが,歌舞伎鑑賞にはちょうど良い条件となった。

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【徐々に村の人や観光客が集まる境内の入り口】

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【薄暗くなる頃,1200人は入れるという会場も超満員になった。】

 檜枝岐歌舞伎は約270年以上も前の江戸時代から受け継がれた歴史のある奉納歌舞伎である。通常5月12日,8月18日,そして最近では,9月の第1土曜日の計3回実施される。開演は7時からだが,1時間前から開場となる。

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【まずは,「寿式三番叟」から始まる】

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【今回の演目は,「一之谷嫩軍記」】

 境内入口には開場前から行列ができているが思ったほどの混雑ではない。入口で団扇やウレタン製の小さい座布団を受け取り境内へ。夕闇が徐々に深まっていく中,開演を待つ時間は,その昔から延々と上演され続けた当時の雰囲気を伝えている。この独特の雰囲気の中に身を置くことの心地よさを感じる・・・

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【「千葉之家花駒座」の人たちの熱演】

 徐々に辺りは暗くなり,照明に照らされた舞台が浮かび上がる頃,舞台清めの「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」で幕が開く。今年の演目は,「一之谷嫩軍記」(いちのたにふたばぐんき)須磨浦の段。最初に簡単な説明もあるので内容も分かりやすかった。毎回,演目は変わるそうだ。仕事をしながら歌舞伎の練習に励む村の「千葉之家花駒座」の人たちの熱意には,ただただ頭が下がる。
充実した時間を過ごした後は,「燧の湯」でゆっくりして明日に備える。

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【開演時間が迫る。会場は既に超満員・・・】
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