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12月のアヤメ平から [アヤメ平]

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【生まれたての光に包まれるアヤメ平】

12月2日。日帰りでしたが,色々撮影できて満足できる2018年の「ラスト尾瀬」となりました。
その時の様子をいつものように日記風にまとめました。

12月2日[快晴]
新雪が降った上,快晴が予想されるこれ以上ないくらいの初冬のアヤメ日和・・・
にもかかわらず拠ん所ない事情により見送らざるを得ない状況に置かれた所に,尾瀬仲間のアヤメ平からの眩い画像が届く。前回の尾瀬が「ラスト尾瀬」のつもりでいたが,チャンスがあるなら,行ける時に行っておこうと気持ちが揺れる。週末は晴れの予報か・・・しかも,その直前まで雪が降るようだ。新雪たっぷりのアヤメ平が呼んでいた。

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【三日月の光に照らされる富士見池。新雪が淡い光に輝いていました。】

「まだ行けるかも」と出しっ放しになっていたリュックに最小限の荷物を詰め,前夜に出かけた。
金精峠を越えると道路は真っ白。願ってもない状況だ。あとは日の出前に天気が回復するかどうかだ。富士見下には全くと言っていいほど雪は積もっていない。歩き出すにはありがたい・・・。

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【夜明け前のアヤメ平。東の色が徐々に茜色に染まっていきます。】

先週アヤメ平に向かった尾瀬仲間か,先行者のトレースを期待したが,目の前に広がるのは一面の新雪。代わりに道案内するかのように付けられたウサギや小動物の足跡が多数。所々にシカが落ち葉を掘り返したような所もある。積雪は,富士見小屋付近でもこの時期としては驚くほど少なく15~20cm程度しかなく,おかげで一人のラッセルも楽々。

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【ビーナスの帯は東の空に雲があったため半分だけ・・・】

問題はここから先だ。
木道が雪で覆われ足の置き場を間違えると,雪に嵌まって動けなくなる。道を探りながら慎重に進む。
漸く到着した富士見池。空には満天の星,そして地上でも三日月の光を受け降ったばかりの雪がキラキラと輝く。此処で30分ほど星の撮影を試みる。じっとしているとやはり足下から冷えてくる。気温は-10℃。

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【アヤメ平に日が差すと自分の影が映ってしまうのでこのアングルにならざるを得ません。】

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【モルゲンロートのアヤメ平と燧ヶ岳】

日の出前にアヤメ平に着きたい。が,なかなか思うように進まない。夏なら10分程度の道が倍以上の時間をかけてアヤメ平に到着。のどの渇きを覚え,ペットボトルのふたを開けると,中身はシャーベットドリンクに様変わり。
撮影の準備をしながらその時を待つ。期待のビーナスの帯は東にあった雲に光が遮られ見れるのは東側半分程度。ちょっと残念だが,少し待っていると雲が移動し至仏山やアヤメ平もオレンジ色の光で満たされた。

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【ドローンには横田代まで遠征して貰いました・・・】

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【新雪を纏ったアヤメ平の樹林帯】

モルゲンロートに輝くアヤメ平を撮影すべく,冷え切ったアヤメの上空にドローンが舞い上がる。
モニターに映るアヤメ平の光景は,見事としか言いようがない。横田代や白尾山にまでドローンを飛行させ,見慣れない風景に見とれた。
何度か撮影しているうちにだんだんと風も強まってきたので,富士見田代で最後の撮影を済ませて一気に下山した。着いた戸倉はアヤメ平の光景が嘘のように暖かな日差しと暖かい空気に包まれていた。

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【白尾山方面から見た富士見小屋からアヤメ平に続くルート】

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【新雪の上に見られるのは小動物の足跡のみ・・・】

【空撮に当たっては,各種法令を遵守し,関係各所の許認可取得済です。】
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コメント 4

k.midorikawa

いつもブロブを楽しく拝見しています。月夜の富士見池と、夜明け前のアヤメ平の写真素晴らしいです。この時期にアヤメ平まで入った人ならでは体験できるシーンですね。感動が想像できます。
by k.midorikawa (2018-12-07 10:14) 

Aqua

k.midorikawaさん,コメントありがとうございます。
いつの季節も美しく,魅力に溢れた尾瀬ですが,一番はいつかと訪ねられたらやはり「冬」ではないかと思います。凜と張り詰めた空気の中に浮かび上がる神々しいばかりの光景は,一度見たら絶対に忘れる事はできません。
by Aqua (2018-12-07 22:12) 

鉄まんアトム

Aquaさんも初冬アヤメ平、行かれたんですね。しかも、いわゆる0泊2日? 雪晴れの星空や朝はキラキラですね!(*^O^*)
こんな光景はやはり何度でも見てみたくなるんでしょうね。私も挑戦してみたいと思いつつ、「ここから先の問題」を想像すると足踏みしてしまい実現できていません。

加えて、今年私は頭も体も車も冬に切り替わっておらず、いまだ紅葉モード。そろそろ冬タイヤにしないと赤城山にも行けませんね・・・
by 鉄まんアトム (2018-12-08 12:01) 

Aqua

鉄まんアトムさんコメントありがとうございます。
年を取ると「ここから先」を乗り切るためにも仮眠は重要だと感じて少しは休んでいるんですよ。アトムさんなら若いし,赤城山の経験等もおもちですから大丈夫ですよ。また,富士見小屋からなら夏でも30分程度ですから,時間さえかければ必ず着きます。アトムさんにも是非あの光景をLIVEで見て欲しいです。
私の場合,日光越えで群馬入りするので,スタッドレスは11月になったら履き替えるのが恒例になってま~す。(^ ^)ノ  富士見下まではどんな状況であれスタッドレスタイヤでないと心配です。
by Aqua (2018-12-09 10:22) 

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