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梅雨空の下の尾瀬縦断【1】 [尾瀬ケ原]

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【上田代の池塘もたくさんのあ雨で水が豊富だった】

 先日,2泊3日で今年初めて尾瀬に行ってきました。その時の様子を日記風にまとめました。

7月20日[曇り時々晴れ]
非常事態宣言は5月下旬に解除され,少しずつではあるが以前の生活に戻ろうとする試みが始まった。尾瀬の山小屋もしばらく営業を見合わせていたが,コロナ対策を実施して7月から限定的に営業を再開するところも出てきた。出かけることが憚られる状況ではあったが,尾瀬に行きたい気持ちは募る。

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【時折射し日差しが湿原の上を移動する様子は感動的だ】

しかし,悪いことは続くものである。今年の梅雨は長く,そして多雨である。これもまた温暖化の影響らしいが,年々加速度的に破壊力を増している。天気予報を見ては一喜一憂し,良い天気を見計らっていくことはほとんど不可能に近い。ならば,欲張らずに尾瀬を歩くことだけを主眼を置き出かけることにした。

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【オニシモツケ。一つ一つがはじけて線香花火のよう・・・】

第一駐車場に車を駐めタクシーの出発を待つが,客は集まらず発車。一人だけのマイクロバスは閑散とした鳩待峠に着く。平日ではあるが,まだ,旅行自体敬遠され,自粛している方が多いのも事実である。

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【ミヤマシシウド。こちらは上空でぱっと開いた打ち上げ花火のようです】

久しぶりの山歩きである。自粛生活を続け,暫く運動を怠けたこともあり,無理はできないので時間的に余裕のある計画を立てた。雨に濡れ滑りやすい木道で転倒しないように慎重に歩く。木漏れ日が漏れる林道を歩いていると,多くの野鳥の声が森に響く。蒸し暑さにふと足を止め,すっかり緑色に変わった林内を見ていると,季節は大きく移ろってしまった事を思い知る。

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【既にキンコウカが見頃を迎えた研究見本園】

山の鼻のベンチでも数人が休んでいるだけである。薄い雲を通して陽も射しているが,比較的強めの風が拭き抜け心地よい。見本園のベンチに荷物を置き,ゆっくりとお茶タイム。湿原には既にたくさんのキンコウカが鮮やかな黄色い花を咲かせ,池塘では真っ白なヒツジグサが風に揺れていた。まだ梅雨は明けていないが,季節はすっかり夏である。

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【ヒツジグサも咲き出して,湿原はすっかり真夏の様相です】

時折,青空が覗く空から湿原に光が落ちる。この先,晴れ間なんて期待できないかも知れない。撮れるときに撮ろうとドローンでの空撮を試みる。今回はMAVICAir2のデビューだ。MAVIC2と変わらない性能に大満足。ここで昼食をとる。

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【キンコウカ。ちょうどいい時に訪れることができました】

尾瀬ヶ原のニッコウキスゲはシカの食害が酷くなってからはほとんど期待していなかったが,昨年から設置している柵の効果は絶大で,柵内は思いの外たくさんのニッコウキスゲが咲いていた。尾瀬ヶ原も嘗てのような姿を取り戻すのもそう遠くない日なのかも知れない。東電小屋に到着し,一番風呂をいただき部屋で寛いでいると,凄い音を立てて夕立となった。早めに小屋について良かった。

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【夕立ちでかすむヨシッポリ湿原】

【空撮に当たっては関係諸機関の許認可を得て撮影しております】
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