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黄金色の湿原【1】 [尾瀬ケ原]

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【2020年10月2日(金)】[快晴]
自粛疲れもあり,歩くことにどんどん後ろ向きになっていたが,ネットで見る秋の尾瀬の光景が,重くなった腰をやっと上げさせてくれた。

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【今年はいつもよりも早く樹林帯の紅・黄葉が進みそうである】

いつもよりも早めの出発に拘り鳩待峠に着いたのは午前7時。黄葉にもやや早く,平日ということもあって鳩待峠も閑散としていた。至仏山の全体は見えないが,天気の崩れを心配する必要もないくらいの青い空が広がっている。

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【湿原の草紅葉は絶好調・・・ 今が見頃だ】

一足先に鮮やかな色に染まったツタウルシやトチノキ。さらに他の木々も僅かに色付き始めている。温暖化の影響で紅葉の時期は年々遅れているが,今年は昨年よりも少し早そうだ・・・。

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【いつもなら霜でチリチリになっているヤマドリゼンマイも今年は見応えがある】

しかし,いつもは賑やかな小鳥の囀りもなく,聞こえるのは乾いた風に乗って運ばれる枯葉の擦れ合う音だけである。秋の華やかさとは裏腹に,一抹の寂しさを感じさせるのはこうした静けさも一因なのだろう。

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【木道工事の音が遠くに響く・・・ この音も秋の到来を感じさせてくれる音だ】

今シーズン最初で最後の賑わいを見せる山の鼻を後にして研究見本園に向かう。賑わいとは無縁の静かなベンチにザックを下ろし,湿原を吹き抜ける風に揺れるダケカンバの黄色い葉を眺めながら至福の朝食をとる。

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【見晴地区の山小屋もコロナの影響で開いているのは3軒。その営業も間もなく終わる】

その後は気儘に写真を撮りながら宿泊先である燧小屋に向かう。風も雲もない絶好の空撮日よりのハズだがやはり,何もないと説明的な写真にしかならない。むしろ,まだまだ強い光越しに見るヤマドリゼンマイが綺麗だ。

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【秋の夕陽により赤く染まる湿原】

一旦,荷物を宿泊先の燧小屋に置き,必要な機材をザックに詰め小屋を出る。流石にこの時間歩き回っている者はいない・・・。雲なし,霧なしの変化に乏しい撮影だったが,取りあえず撮影を済ませて小屋に戻り,消灯までの間のんびりとする。

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【樹木が長い影を湿原に落とし始めた・・・ そろそろ小屋に戻ろう。】

【空撮に当たっては,国交省DIPS・FISS登録,関係諸機関への連絡調整済みです。】
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