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尾瀬清秋【3】尾瀬ケ原編 [尾瀬ケ原]

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【雨上がりの尾瀬ヶ原。長い間霧が流れしっとりとした空気に包まれてていた】

■10月15日(木) 曇り時々晴れ
酔いのせいか,疲れのせいか分からないがよく寝た。尾瀬に来た時の方が,家で眠るよりも睡眠時間がとれている。眠りが浅くなった時に聞こえるのは,窓の外に響く激しい雨の音。星の写真を撮影するには条件的には良い日だったが,そんなチャンスは全くなかった。

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【雨に濡れ,紅黄葉もその色の深みを増す】

山の鼻小屋の部屋は今回は「ワタスゲ」。かの写真家,某先生がよく宿泊されていた部屋である。ちょっと狭いが部屋の2面に窓があり,外の様子を確認するには都合がいい。朝起きて窓を開けると,ヒンヤリと湿った空気が室内に流れ込む。雨はやんだものの湿原には霧が流れ,まだ眠たげだ・・・。
館内放送に急かされ,食事を済ませる。早々に出発準備を済ませるが,今日はどうしよう?

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【霧も上がり,やがて雲間から光が漏れる天候に変わった】

一日曇りだろうし,ぱっとしない天候だったら,早々に引き上げるつもりだったが,荷物を一式持って上田代まで散歩することにした。普段は時間に追われたり,写真を撮りまくったりと,ゆっくりと落ち着いて尾瀬の中で過ごすことも少なかったのでベンチに荷物を下ろしぼんやり過ごした。”色づく山のもみじを この先一体 何度 見ることになるのだろう・・・”ふと,竹内まりやの「人生の扉」の歌詞が頭をよぎる・・・。

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【紅黄葉も,太陽の光を浴び,乾いた秋の風に吹かれて気持ちよさそうだ】

改めて,こんな素晴らしい光景の中に身を置き,のんびりと過ごすのはなんと贅沢な時間だと思った。
霧に包まれた湿原を時折通り過ぎるのは木道工事の人たちか? やがて,その霧もだんだん晴れ,周りの風景がはっきりと見渡せる。今まさに見頃を迎えた紅葉に染まった木々に包まれた湿原。この素晴らしい光景を目に焼き付け,写真に収めて山の鼻に戻る。

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【こうした表情が見ることができるのは,本当に限られた時間なのだと改めて実感した】

やはり紅葉のベストシーズンとあって,至仏山荘前のベンチは少しだけ賑わっていた。徐々に天候も回復傾向にあったので,お茶などを飲みながら過ごしていると,やがて雲間から光が降り注ぐようになった。ダケカンバやブナの木々を照らす温かな光に見守られながら,ゆっくりと鳩待峠に向かった。

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【紅葉に包まれた綺麗な山道を周囲の様子を確かめながら鳩待峠へと戻る


鳩待峠から戸倉のバス連絡所までジャンボタクシーでその後バスに乗り換えて・・・と思っていたが,大清水行きの最終バスは数分前に出てしまうというハプニングもあった。しかし,そのジャンボタクシーの運転手が直ぐに大清水に向かってくれ,事なきを得た。
今回も一ノ瀬・三平峠,御池周辺の最盛期の紅葉を見ることもでき,心に残る尾瀬となった。
【ドローンでの空撮に当たっては国交省DIPS・FISS登録,関係機関への連絡調整済みです。】

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【今回見つけたツルコケモモの実】

■蛇足ですが・・・
竹内まりやの「人生の扉」へのリンクを参考までに載せておきますので,ぜひ聞いてください。心に染みる素敵な歌です。
https://www.youtube.com/watch?v=GBJuRfQPdZM

(英語部分の訳:Yahoo知恵袋より)
I say fun to be 20
You say it's great to be 30
And they say it's lovely to be 40
Bue feel it's nice to be 50
私は言うの、「20歳になるのはたのしいこと」
あなたは言うの、「30歳になるのはすばらしいこと」
そして、みんなは言うわ、「40歳になるのは素敵なこと」
でも、50歳になるのもいいなって感じるわ

I say it's fine to be 60
You say it's alright to be 70
And they say still good to be 80
But I'll maybe live over 90
私は言うの、「60歳になるのもいいんじゃない」
あなたは言うの、「70歳になるのも悪くはないわ」
そしてみんなは言うわ、「80歳だってまだまだ大丈夫よ」
でも、私は90歳過ぎまで生きると思うわ

I say it's sad to get weak
You say it's hard to get older
And they say that life has no meaning
But I still believe it's worth living
But I still believe it's worth living
私は言うの、「弱るのは(老いるのは)悲しいこと」
あなたは言うの、「老いていくってつらいこと」
そしてみんなは言うの、「人生に意味はない」って
でも、私は信じてる、生きるってすばらしいこと(価値があること)
でも、私は信じてる、生きるってすばらしいこと

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【辛うじて残っていたナナカマドの紅葉】
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コメント 4

鉄まんアトム

素晴らしい写真の数々で尾瀬清秋2泊3日の旅を疑似体験させて頂きました。ありがとうございます。今年は、尾瀬に限らず、ダケカンバの黄葉・褐葉がとても美しいと感じます。ブナも良かったようですね。
あれよあれよという間に秋になり紅葉の盛りも過ぎ、今年はもう尾瀬には行けそうにありません。
by 鉄まんアトム (2020-10-21 15:04) 

Aqua

>鉄まんアトムさん
 温かいコメントありがとうございます。今年は初秋の段階ではなかなか寒くならなかったためヤマドリゼンマイなどの草紅葉がとても綺麗で,しかも長くもったようです。周囲の樹木も例年以上に綺麗だったのはそのことが影響しているのかも知れません。
今年は異例ずくめの年でしたが,きっと生活を見直すのに必要な試練だったのでしょうね。これを糧に来年は尾瀬を含め,より充実した山歩きがしたいですね。
by Aqua (2020-10-21 18:59) 

nousagi

いい曲ですね。
涙なしでは聴けない・・・ですね。(^^;)
泣くことでも免疫力が上がるそうですからいいかな。
by nousagi (2020-10-23 12:34) 

Aqua

>nousagi さん
コメントありがとうございます。全くそうですね。
若い頃の自分だったら気づかずに通り過ぎてきた何気ないことや当たり前に思ってきたことをもう一度思い返してみた時、それぞれに深い意味があることに気付くようになったからこそ、この歌の良さが心に沁みるようにんったのかなぁと思っています。
by Aqua (2020-10-24 01:54) 

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