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■いきなり晩秋,そして初冬へ[1] [裏燧・澁沢]

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【辛うじて間に合ったが,御池田代の紅葉も終盤】

□10月20日(木)快晴
間もなく開催される写真展に向け,10月だけで3度目となる予約を入れたが,10日前にも出かけていたので今回は天候が悪ければ無理に行かなくても良いかなと思っていた。しかし,完璧な晴れの予想に行かないわけにはいかない。

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【登山道に散り敷いた落ち葉もまた綺麗でした】

コロナの影響なのか,どの山小屋も小屋締めの日が例年よりも早い。先週末,尾瀬は紅葉シーズン真っ只中で多くの登山者で賑わっていたのに,もう今週末には尾瀬の山小屋のほとんどが,全ての営業を終える。せめてその前に,最後に山小屋を宿泊してゆっくり尾瀬を撮影しようと考えた。紅葉の名残や,初霜・初氷・初雪など初冬の贈り物を期待して入山するコアな尾瀬マニアも多く,知り合いに出会うチャンスも多いのでそれも楽しみだ。

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【燧ヶ岳・至仏山と燧裏林道の傾斜湿原 上田代,横田代(空撮)】

今年は紅葉の見頃が遅れ,先週末が尾瀬ヶ原周辺の紅葉のピークだったと聞く。それから,僅か4日ほどしか経っていないから,場所によっては紅葉が綺麗なところもあるに違いない。できたら,その紅葉を絡めて尾瀬の滝を撮影しようとの思いを強くした。

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【渋沢の大滝(空撮)】

ブナ林の紅葉が美しいルートを快適にドライブしながら御池から入山した。駐車場が平日ということもあり,それほど混雑していない。御池田代や姫田代の紅葉はすっかり赤茶色に変色していて,時期的には見頃は完全に過ぎていたが,赤茶系の色とりどりの山々もまた味わい深いものがある。ひとたび森に入ると,遅れて黄色く染まったブナやミズナラがあちこちで出迎えてくれた。しかし,ほとんどの紅葉は落葉し,登山道を埋め尽くしていた。この落ち葉をガサゴソとかき分け,踏みしめながら歩くのはいかにも晩秋の山歩きといった感じである。反面,岩や登山道が見えにくく転んだり,滑ったりする危険性もあり,いつもよりも時間がかかる。また,この朝は相当霜が降りたらしく,午前10時頃になっても日陰の木道には霜が溶けずに残っていて,極めて危険な状態だった。

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【紅葉のトンネルの中を歩いていると,身も心も清められていくような爽快感を覚える】

高い頻度で入山しているので,山歩きの持久力は復活したが,逆に下山時に痛めた膝や足首が回復する暇もなく,それを庇ってゆるゆると歩いて渋沢の大橋へ。そこから渋沢の大滝の空撮を試みる。滝は山間の電波の届きにくい場所にあるため思うように撮影できないが,何とか撮影し三条の滝へ。

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【錦秋の三条の滝(空撮)】

燧裏林道の醍醐味は,途中のブナ林の紅葉である。今年は時期的に遅すぎたが,この赤茶けたブナの紅葉のドームの中を歩く気分は何物にも代えがたい。所々に見られる透過光越しの鮮やかな紅葉もまた美しい。兎田代過ぎ,急峻な道を下り,三条の滝展望台に着くが既に閉鎖中だった。仕方なく,ドローンを飛ばして滝の様子を撮影する。モニタ越しに見る三条の滝は,一時よりもその水量は減ったものの爆音とともに激しく水飛沫をあげていた。

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【激しく流れ落ちる三条の滝(空撮)】

さらに,平滑の滝を空撮する時間帯には,滝を取り囲む両岸の崖の影が滝や只見川に影を落としていた。もう少し早い時間に撮影しなくてはいけないようだ。平滑の滝の撮影を済ませ,赤田代に到着すると,かなり日も傾き,誰もいなくなり物寂しげな元湯山荘や温泉小屋の傍で,夕陽を浴びたススキが風に揺れて綺麗だった。

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【静かに岩肌を流れ落ちる平滑の滝(空撮)】

見晴経由で龍宮小屋に着く頃にはかなり遅くなっていた。小屋では,FBやブログで知り合いの方々や暫く会っていなかったKさんにも会うことができて,久しぶりに談笑した。その日の夜は霧も雲もない完璧な満天の星空だったが,前々回イヤと言うほど撮影したので,今回は星空の撮影は見送りしっかりと寝ることにした。(^^ゞ
*空撮にあたって,DIPS・FISS・機体登録,関係機関への連絡・調整済み。

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【夕陽に輝くススキ原】
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