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「白虹」空撮の動画UP [尾瀬ケ原]

先日,至仏山と尾瀬ヶ原を歩いてきた時に撮影した空撮の動画をパノラマをまとめました。
特に印象的だった「白虹の空撮」をまとめましたが,至仏山の動画はそれほど良くないので今回はお蔵入りです。
朝靄漂う尾瀬ヶ原に架かる大きな白虹の上空の様子を御覧ください。

動画は,再生時に出現する歯車アイコンをクリックし「1080P」または「720P」を選び全画面表示で,360°画像も「THETA」の文字をクリックしてから,全画面表示で御覧ください。
【ドローンでの空撮に当たり,関係各所に許認可を頂いて撮影しています。】


【 ↑↑↑ 尾瀬ヶ原に現れた大きな白虹。その朝の様子を上空から ↑↑↑】

緑の湿原(尾瀬ヶ原・初夏)

【 ↑↑↑ 中田代ヨッピ橋付近の上空からの様子です ↑↑↑ 】
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白虹空撮 [尾瀬ケ原]

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【白虹を上空から見ると中央部分はブロッケン現象,周囲は大きな逆半円の白虹になるようだ】

 この夜は月白虹も出たようだが,月夜だからと早々に星の撮影を諦め,4時頃までぐっすり寝てしまった。昨日,雲の多かった空もスッキリ晴れ,朝靄もしっかり出ている。これなら待望の白虹に会えるかも知れない・・・。

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【白虹を少しだけ上空から・・・】

朝食はとらずに上田代に向かうと,逆さ燧の池が近くなるにつれ,朝靄に浮かぶ人の影が多くなる。しかし,上田代付近は朝靄がそれほど濃くない。

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【ドローンの35ミリメートル換算24mmレンズ(35mm換算)では全景は収まらない】

 ここでは白虹との対面は叶わないだろうと判断して中田代に向かう。朝靄の動きを統計的に見てみると,中田代付近は朝靄の量が多い上,遅くまで残っている。龍宮付近で白虹の目撃情報が多いのは,その朝靄の動きと湿原に朝日が差す時間が,絶妙なタイミングでシンクロしているからだろう。できることなら条件のいいところで・・・と歩いて行くと,どんどんと朝靄は濃くなるが周囲が明るくなってくる。

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【激しく動く朝靄に浮かぶ燧ヶ岳】

 ベンチに荷物を下ろし,その時を待っていると,光は差さないものの,至仏山側に薄く白いアーチらしきものがぼんやりと見え始めた。間もなくはっきりした白虹が出る・・・。そう確信して,ドローンの出発準備をしていると,待望のくっきりとした大きな白虹が目前に現れた。この時を待っていた・・・。願ってもないこの時間を無駄にしないように,急いでドローンを上げる。

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【朝靄の隙間から緑の湿原が見える】

 朝靄の上空に出ると,モニターには雲海に浮かぶ燧ヶ岳や朝靄に覆われた尾瀬ヶ原が見える。周囲の様子を撮影したり,スチルを撮影したりしていると,突然「モーター異常」の警告が出る。暫く朝靄の中を飛び,モーターが濡れてしまったのが原因かも知れない。確かにモーター音も普段聞き慣れない音を発していたので,心配になって一旦着陸させて機体をチェックした。

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【トキソウ】

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【ホソバノキソチドリ】

 その間も,白い虹はずっと出続けている。イチデジで写真を撮る余裕は全くなく,再びドローンを上げる。先ほどの教訓から,今度はできるだけ早く機体を朝靄の上空に上げてみる。パノラマ撮影の間,地上でも静止画の撮影をするなど慌ただしく動き回る。

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【ヤマドリゼンマイの道】

 そのパノラマ撮影が何故かうまく機能しない。地上が朝靄でぼんやりしているため,ソフト的に写真の接続がうまくできないようだ。朝靄が薄くなった時に何回かチャレンジしてやっと成功・・・。上空での試行錯誤が長時間続いたが,その間20分以上,ずっと白虹は出続けた。

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【ヤマドリゼンマイ群落】

 今回の尾瀬の最優先事項だった白虹の撮影を終え,ホッと一息。朝靄の消えた散歩道をゆっくり歩いて,龍宮小屋に。小屋主さんからコーヒーを頂き,朝食を終えて次々に小屋を後にする人を見送る。その中に1年ぶりに会う巻島さんの顔もあった。

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【今年はヒオウギアヤメ,カキツバタが超当たり年。あちこちに群落ができていた。】

 小屋主さんに話を聞くと,今日の白虹は龍宮十字路付近よりも,僕がいた場所の方が条件的に良かったようだ。荷物を預かってもらい,身軽になって尾瀬ヶ原の散策に出た。ヤマスタのスタンプラリーに参加するため,見晴,元湯山荘,東電小屋,ヨッピ橋でチェックインし,のんびりと花を愛でながら龍宮小屋に戻る。

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【午後になると夏特有の入道雲がたくさん現れた】

 その後も,空撮を楽しみながら鳩待峠に戻った。今回天候や条件に恵まれ,目論見通り,至仏山・白虹の空撮が実現でき,心に残る尾瀬歩きだった。

【ドローンでの空撮に当たり,関係各所に許認可を頂いて撮影しています。】
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至仏山山開きの日に・・・ [至仏山]

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【至仏山頂上空から笠ヶ岳方面を望む】

 観測史上最速と言われた今年の梅雨明け。その恩恵で天気予報には,ずらりと晴れマークが並ぶ。7月1日には予定通り至仏山が解禁になるので,その日に合わせて入山することにした。
まず,至仏山でしか会えない花たちに3年ぶりに再会。そして,2日目は白虹を見るためにゆっくりと尾瀬ヶ原を散策する計画だ。

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【ズダヤクシュ】

 9時頃に鳩待峠に着き,タクシーを降りると,どこからともなく楽器の音色が聞こえる。休憩所が近くなってその訳が分かった。今日は至仏山の山開き。その式典の真っ最中で,スイスホルンを使った演奏をしていたところだった。多勢の方が登山道を少しだけ歩き,今日からの至仏山の登山者の安全を祈願していた。

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【イワイチョウ】

 しばらく休んでから,荷物の一部を鳩待山荘に預け,登山開始。
7月初日だというのに蒸し暑く,少し歩くと汗が噴き出す。しかも,たくさんのブユが周囲を飛び回る。隙あらば噛みついてやろうと虎視眈々と狙っている。

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【ダイモンジソウ】

 マイズルソウやゴゼンタチバナで飾られた道を歩いていると,頭上が開ける。登山道の抉れ具合は,以前よりも深くなっていた。
原見岩に着くと一気に見れる花数が増える。イワカガミやゴゼンタチバナ,ミツバオウレン等が見頃だ。程なくオヤマ沢田代に到着。

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【イワカガミ】

緑色に染まった湿原のあちこちでワタスゲの果穂が間もなく見頃を迎えようとしていた。
この頃から,ブユの攻撃がさらにパワーアップする。集中して写真を撮っていると,例外なく手や顔にくっついてくる。しかも目立ちたがり屋で,何度も写真に写ろうとする。

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【オゼソウ】

 ベンチ付近からは,至仏山の花の見本園。チングルマ,ハクサンイチゲ,ベニサラサドウダン,オゼソウ,ジョウシュウアズマギクなどの花々が咲き競う。小至仏山は目の前だ。山頂を回り込むように高度を上げると,一番会いたかった花,ホソバヒナウスユキソウがあちこちに咲いていた。

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【ジョウエツキバナノコマノツメ】

 小至仏山頂に到着し,山頂から念願のドローン撮影を行う。風はほとんどなく,飛ばすには条件が良かったが,小至仏山・至仏山の山頂の周囲は巨大な雲の影に覆われていた。しかし,のんびり待つ余裕はなく,直ぐにフライト開始。しかし,次々に人がやってきたり,操作する手や顔にブユが張り付いたりして,操作に集中できない。思うように操縦できないため,イメージした動画とのギャップが大きいのは相変わらずだが,何とか撮影を終え,来た道をとって返す。

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【ホソバヒナウスユキソウ】

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【ムラサキタカネアオヤギソウ】

 明日の朝の撮影のことを考え,山の鼻に泊まることにした。人も少なくひっそりとした鳩待峠に16時頃到着。ここで休む間もなく,ずっしりと重くなったザックを背負って今日の宿,山の鼻小屋へ向かった。小屋に着いてからも,急いで風呂に入り,慌ただしく食事を済ませる・・・。 あ~ぁ,疲れた。

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【至仏山遠望】

 それでも,ちょっと休んでから外で撮影しようと布団の上でスマホをいじっていたら,いつの間にか眠ってしまった。JUNさんが泊まっているので,会って話をしたいとも思っていたが,この時既に8時を回っていたのでこのまま寝てしまった。

【ドローンでの空撮に当たり,関係各所に許認可を頂いて撮影しています。】
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