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尾瀬清秋【1】尾瀬沼編 [尾瀬沼]

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【一ノ瀬~三平峠間の紅葉。ここ紅葉も色彩豊かで美しい】

2020.10.13~15 
尾瀬沼から燧裏林道を通り,尾瀬ヶを歩いてきました。その時の様子を備忘録程度にまとめておきました。お時間のある時にご覧ください。

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【透過光越しに見る紅葉はやっぱり別格である】

■10月13日(火)曇り時々晴れ
前回尾瀬を訪れてから約10日。紅葉のピークはこの頃と予想し,新型コロナウィルスによる失われた旅行需要の回復や観光関連消費喚起のための「Go To Travel」キャンペーンも利用して宿を予約した。このキャンペーンでは宿泊費用の35%割引+地域共通クーポン券が配布されるという。

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【ブナやトチノキなど紅葉はそのピークを迎えようとしていた】

今回の目的は,なかなか訪れる事のできない紅葉のベストシーズンに尾瀬を歩くことである。そこで今回,絶対に外せないと思ったのが,大清水~三平峠,そして御池~赤田代を結ぶ燧裏林道である。特にこのルートはブナ等の紅葉が圧倒的に綺麗な場所である。天気は3日間とも曇りの予想だが,少しだけも晴れてくれたら・・・と祈るような気持ちで家を出発した。

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【沼尻付近を空撮。湖面の色合いが独特である】

直前まで雨が降っていたこともあり,出発はいつもよりも遅め。大清水~一ノ瀬間はまだ紅葉には少し早い。時間節約ということでシャトルバスに乗り,大清水を午前8時に出る。一ノ瀬について辺りを見回すと,今を盛りと色を競い合うブナ・クヌギ・モミジ・ カエデ・ダケカンバ等が雨に濡れ,より一層その色合いを深めていた。黄色やオレンジ色を主体とした尾瀬の紅葉は,全山燃えるような紅葉と呼ぶほどの派手さはないが,落ち着いた美しさがある。

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【草紅葉とカンバの森の黄葉が尾瀬沼の秋を演出している】

いつもなら汗を流しながら,ただひたすら登るだけの道であるが,あちこちで歩みを止め,写真を撮りながら進むので退屈しない。じっくり進むためそれほど疲れることもない。岩清水を過ぎた頃から,雲間から漏れた光が黄葉した木々を照らす。それまでも十分過ぎるくらい綺麗だったが,透過光で見る黄葉は何十倍も鮮やかだ。やはり太陽の力は偉大だ。この時とばかりにカメラを次々に変えては何枚もシャッターを切るため,益々ペースは遅くなる。

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【通称「カンバの森」と呼ばれているがちょっと上空から見るとその全体像が見える】

13時30分頃に三平下に到着。秋のシーズン真っ最中なのにそれほど混雑はしていない。天候は相変わらず,時々,陽は射すものの圧倒的に雲が優勢。風も強い。早稲の砂風のベンチに荷物を置き,のんびりとお昼を食べながら天候の回復を待つ。風が強いのでちょっと不安はあったが,何度かドローンを飛ばしての撮影も試みた。

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【ほとんど雲に覆われ,晴れ間の少ない日だったが,要所要所で晴れてくれた】

さらに,宿泊先の長蔵小屋周辺を歩き回っているとだんだん日差しの出ている時間も長くなってきた。それでも猫の目のようにくるくる変わる天気で,その後,また急に雲が厚くなり雨が降りそうな天候に変わってしまったので,早々に小屋に入って寛いだ。
(尾瀬清秋【2】に続きます)

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【トチノキの黄葉。自然が作り上げるものは細部まで丁寧に作られていると改めて思う】

※ドローンでの空撮に当たっては国交省DIPS・FISS登録,関係機関への連絡調整済みです。
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