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氷の殿堂「雲龍渓谷」を歩く [雲龍渓谷]

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【「氷の神殿」内部よりブルーアイスの氷柱越しの雲龍瀑を望む】

2月6日(土) 快晴
コロナ禍で家に籠もってばかりで体力も相当落ちてきているので,雲龍渓谷を歩いてきました。今までに7回ぐらい出かけていますが,今回は3年ぶりになります。
昨年は温暖化の影響で悲惨だという噂を聞いていたので見送っていたのですが,今年は雪は少なめですが,冷え込みが厳しかったので昨年よりは良さそうだという。
見頃は1月下旬~2月上旬の短い期間とあって,週末は相当混み合います。山と渓谷の表紙に取り上げられてからは,一気に人気スポットになってしまいました。

天候の関係もあり,できれば避けたかった週末に出かけました。午前6時30分には,登山道の入り口付近のから2~300m離れた場所まで路駐の車で一杯でしたが,少し離れた場所に車を駐めて歩き出しました。
「日向砂防ダム分岐」辺りまでは車道を歩きました。積雪はほとんどないのですが。日陰は溶けた雪が氷のようになっていてよく滑りました。「洞門岩」からは川沿いのルートをとりましたがいつもよりも雪も少なくかえって歩きにくかったです。雲竜瀑に向かうルートの雪もほとんど消えていてたり,場所によってはドロドロになった土が凍っていたりと非常に歩きにくかったです。

雲竜渓谷入り口の階段からアイゼンを着用して歩きますが,雪解けが進んでいて川の水も多めで徒渉する箇所もたくさんありました。温暖化で年々その規模も縮小していると言われているし,時期的にもそろそろ終わりを迎えそうなのですが,今年の「友知らず」や「燕岩の氷の神殿」の氷柱は久しぶりにかなり見応えがありました。

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【「友知らず」と雲龍渓谷。次々と人がやって来ます。今日の来訪者は200人程度でした。】

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【いわゆる「氷の神殿」に立つ2本の氷柱。今年は立派に育っていました。】

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【「燕岩」の氷柱群。暖かさでいくつもの塊が大きな音を立てて落下していました。】

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【雲龍瀑の滝壺を目指すにはちょっと危ないルートを越えていく必要があります。】

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【ここまで来れば雲龍瀑は目の前です。】

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【完全に氷結した「雲龍瀑」の滝壺から真上を見上げてみました。】

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【「氷の神殿」の氷柱を上空から。】

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【雲龍瀑を上空から】

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【「氷の神殿」内部の様子です。】

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【「氷の神殿」の氷柱。このアイスブルーが神秘的です。】

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【雲龍渓谷の川の中にも水しぶきが作った芸術品がたくさん並んでいました。】
※DIPS(国交省ドローン情報基盤システム)登録済み
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新雪眩しきアヤメ平 [アヤメ平]

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【モルゲンロートに染まるアヤメ平の崖】

先週,新雪のアヤメ平を歩いてきた時の様子を簡単にまとめましたのでご覧ください。

11月12日(木) 快晴
11月も半ばを過ぎ,尾瀬では雪の降る日もその量も日増しに増え,文字通り「遙かな尾瀬」になろうとしている。降雪と雪解けを何度かくり返し,やがて真冬の眠りにつく・・・。しかし,尾瀬が雪に閉ざされ眠りにつく僅かな間隙を縫って尾瀬に会いに行ける年もある。純白の雪に覆われたその姿は凜として気高く神々しい。訪れるどの季節よりも間違いなく美しい。そんな神秘的な初冬の尾瀬を垣間見る事ができるのが,アヤメ平である。

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【上空から眺めたモルゲンロートに染まる初冬のアヤメ平】

前日に車を走らせ道の駅で仮眠後,車で富士見下へ。ここの積雪はわずかだが,富士見峠は30cmぐらいはあるだろうか。物音一つしない真っ暗な道をいつ現れるか分からない熊の幻影に怯えながら,ただひたすら距離を稼ぐ。轍もすぐになくなり,目の前に延びる道の先にあるのは,降り積もったフワフワの新雪とそこに付けられた小動物の足跡だけだ。高度が上がるとだんだん雪が深くなるが,流石にここまでくれば熊が来ることはないだろう・・・。

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【一部見える尾瀬ヶ原も結構積雪しているようです】

アヤメ平の直下に着く頃にはヘッドライトは必要なくなっていた。気温は-5℃。新雪は20~30cm。時間的にそろそろ陽が昇る頃だ。そこで寒さに耐え,暫く待った。やがて,アヤメ平の崖が淡いピンク色に染まり始める。その頃合いを見計らって空撮開始。

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【降雪直後なので樹木にたくさん雪がついていて初冬の雰囲気たっぷりでした】

今までも朝陽に染まるアヤメ平を見たくて歩いたものの,雪に阻まれ悔しい思いをしたことが何度もあるが,今は代わりにドローンが飛び回り,茜色に染まるアヤメ平や至仏山,尾瀬の彼方の会津や越後の山々を上空から見せてくれた。気温が低いせいかバッテリーの減りが速い。登山道からだと電波が遮られるため飛行できるところには制約が多いが,なんとか素晴らしい光景を見ることができた。

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【クリスマスツリーのように綿帽子をかぶったオオシラビソ】

昨年は天候の悪化で撤退したが,今年は天気も安定しているし,時間もたっぷりあるので予定通りアヤメ平に向かう。新雪は見た目には繊細で儚げだが,歩くことを考えると非常に厄介である。時にはスノーシューを装着し,呼吸を整え,一歩一歩意識して歩を進めなければならない。踏み込んだスノーシューに崩れ落ち覆い被さった雪を乗せたまま歩き続けることもあり,目的地に着くまでに通常の何倍もの時間がかかる。幸い,富士見下から富士見峠までの道は林道なので比較的歩きやすいが,問題はそこから先である。降ったばかりのサラサラの雪が木道や湿原に降り積もり,強風がそれを均してしまうためルートが分からない。残雪期と違って雪が締まっていないため,不用意に歩くと木道の隙間にも池塘にも落ちてしまう危険性があるのだ。

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【アヤメ平は風が強いため降った雪も飛ばされ,積雪自体はそれほど多くありません】

歩くたびにフワフワの雪に体力を吸い取られる感じである。時々木道を踏み外し,その間に嵌まりながらも時間をかけて富士見田代に到着した。純白の雪に覆われた無垢の情景を期待していたが,池の周囲や池の上は既に小動物の遊び場になっていたようだ。さらに,たっぷり時間をかけてアヤメ平に到着した。雪は先週よりも若干増えているようだが,池塘は一部がまだ氷結していない。雪原からも一部草が見えている。遠くには会津・越後の真っ白な雪を被った山々が聳えていた。

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【閉ざされゆくアヤメ平の池塘。まだ完全に凍ってはいません】

木道やベンチの雪は強風に飛ばされてほとんどない。朝強かった風もやっと収まり,ベンチも太陽の光で温められてぽかぽかのハイキング日和。ベンチで昼食後アヤメ平を後にした。帰り道,この日会った唯一の登山者からラッセルのお礼まで言われてしまった。さらに,帰り道を急いでいると大きなシカが3頭,ほんの数メートル先を横切った。思いもよらぬハプニングに最後はどきどきだったが,コロナに振り回された2020年の尾瀬のシーズンを無事に終えることができたことに感謝したい。

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【アヤメ平の風紋。風が作り出す不思議な模様がたくさんありました】

※国交省ドローン情報基盤システム(DIPS)登録,関係諸機関への連絡・調整済みです。
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眠りにつく尾瀬 [尾瀬ケ原]

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【すっかり雪に覆われた尾瀬ヶ原。この雪が根雪になることはないのだろう・・・】

11月5日【曇りのち晴れ】 
尾瀬の入山口,鳩待峠,大清水,沼山峠に通じる道もいよいよ閉鎖となる前日,尾瀬に久しぶりに大量の雪が降った。ここ数年,温暖化の影響からか新雪に覆われた尾瀬ヶ原の様子を見る機会は極めて少ない。せっかくの機会なので行ける時に行っておこうと急遽,鳩待峠に向かった。

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【雪晴れの登山道。すっかり葉が落ち明るくなった林内を歩く】

紅葉も終盤を迎えた奥日光も混雑からは解放され,気持ちよく車を走らせていると車道に大きな鹿が現れた。それも大きく立派な角を携えた雄鹿だ。こんな角で突かれたら車に大穴を開けられかねない。機嫌を損ねないようにスピードを落として慎重に車を走らせる・・・。しかし,暫く走っていると,次から次へと同じような雄鹿が現れる。全部で10匹近くはいただろう。さらにはカモシカまで現れた。鹿のサファリパークにでも迷い込んだか・・・

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【山の鼻ももうすぐ。見慣れた風景も雪に覆われて一変・・・】

最後に真打ち「熊」との遭遇もあり得るな・・・。今までにないくらいの数の野生動物の出迎えを受け,鳩待峠に着く頃には,気持ちもやや後ろ向きになっていた。
駐車場には以前から駐めてあったと思われる分厚い雪に覆われた車が数台,今日到着したと思われる車が2台寂しげに駐まっていた。

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【ふわふわの雪が湿原を覆う。池塘も場所によって表情が異なる】

準備だけは整え,鳩待峠休憩所に向かう。至仏山頂は雲に覆われ,晴れる気配はない。GPVでは昼頃から完全に晴れる予報にはなっているが,のんびりとそれを待つ余裕はない。今日は,午後2時までに戸倉に戻らなければ,道路が冬季閉鎖されてしまうのだ。

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【雪晴れの湿原。燧ヶ岳がなかなか山頂を見せてくれません】

鳩待峠からの様子を撮影していると,突然,峠まで数台の車が上ってきて,中から多くの人が降り立った。ビジターセンターの閉所作業をするのだという。その一団は,慌ただしく山の鼻に向かっていった。その人たちの後を追うように登山道に積もった雪を踏みしめながら歩き始める。前回とは明らかにその量が違う。優に15~20cmは積もっていただろうか。一人でラッセルするとなると厄介だが,先行者があったのでその苦労は軽減された。

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【氷で閉ざされた池塘のヒツジグサの上に雪が降り積もる】

すっかり葉を落とし,光溢れる林内には,昨日降った純白の雪が降り積もり,木漏れ日を眩しく反射させている。雪晴れの気持ちの良い林内をゆっくりと進む。前回たくさん見かけた熊の足跡もほとんどないが,油断は禁物。イヨドマリ沢周辺には,あちこちに熊の足跡があった。まだ冬眠はしていないようだ。

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【葉が落ち,林内が見渡せるようになった拠水林。川の流れも見えます】

先ほどの人たちが山の鼻で慌ただしく閉所作業をするのを横目に上田代に向かう。その先は,2~3名の踏み跡だけとなり,ふわふわで歩きにくい雪を踏み外さないように慎重に歩く。人のほとんどいない最終日に,高架になった木道から落ちて怪我する事態だけは避けたい・・・。激しく雲が行き交い,時々青空が空を横切ると,真っ白な雪原に落ちたスポットライトが雪原を行き来する。尾瀬のシーズン中に真新しい霜や雪と遭遇することが少なくなり,こんな雪の日ならではの光景を実際に尾瀬ヶ原で目にしたのは本当に久しぶりである。この雪は果たして根雪となって来シーズンまで残るのだろうか・・・上田代の逆さ燧のベンチ付近まで行き,折り返す。


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【湿原の白と池塘の黒。色の対比が面白い】

だんだん,天候は回復していたが,最後まで燧ヶ岳や至仏山の山頂は見ることができなかった。しかし,最後の最後に振り返ると,その時だけ燧ヶ岳の山頂が姿を現してくれた。燧ヶ岳に今年最後の挨拶をして帰路につく。

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【豪華絢爛,錦秋の尾瀬から僅か半月でモノクロの尾瀬へ。その変化は劇的です】

やはり,尾瀬最終日。しかも,平日でもあり一般の登山者と会ったのは10名程度だ。あとは尾瀬関係者ばかりである。帰り道,木道工事をしていた人に話を聞くと,木道工事は道路が冬季閉鎖になっても終わるまで続けるらしい。ビジターセンターの片付けも終わったようで山の鼻は物音一つしない静かな初冬の尾瀬に戻っていた・・・。尾瀬には半年ぶりの静寂が訪れ,長い眠りにつくのだろう・・・。

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【ドローンで間近から見た小至仏山】

すっかり天候も回復し,新雪を纏った至仏山がどっしりと見守る鳩待峠に着いたのは午後1時。冬季閉鎖には何とか間に合うだろう。最後に空撮をして尾瀬の地を後にした。

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【新雪に覆われた尾瀬を望む。燧ヶ岳はまた雲に隠れてしまった・・・】
※空撮に当たっては,国交省DIPS・FISS登録,関係機関への連絡調整済みです。
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新雪に包まれた尾瀬ヶ原 [尾瀬ケ原]

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【朝日を浴びて輝く新雪と樹氷(猫又川上流,柳平付近)】

尾瀬の全ての山小屋は今年の営業を終え,尾瀬の入山口に続く道路も間もなく閉鎖となる。
新型コロナウィルスの対応に追われ,未だ嘗て経験したことのない今年の尾瀬のシーズンも間もなく終わろうとしているが,最後ぐらいはいつものように新雪に包まれた尾瀬を見て終わりにしたいと思っていた。

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【研究見本園の北側にある大白沢山と猫又川源流】

願いが通じたのか,週末は降雪直後に晴れるとの予報になった。
冬用タイヤに履き替え準備万端その日を待ち,降ったばかりの雪に逢いたくて深夜に車を走らせた。津奈木橋を越えた辺りから道路の一部が凍結していた。駐車場には30台程度の車が既に駐まっているが,皆仮眠中なのだろうか,乾いた空を吹き抜ける強い風の音が響き,上空には今月2度目という満月が煌々と輝いていた。

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【朝の光に染まる至仏山中腹】

少し休憩してから鳩待峠休憩所に向かう。風も強くドローンでの空撮はできそうになかったので,至仏山は諦めて尾瀬ケ原に向かうことにした。ただ,鳩待峠でさえ積雪はわずか数センチしかなく,尾瀬ケ原はそれほど積雪していないのではないかとの心配がよぎる。

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【徐々に青空のエリアが広がってきました】

林内に入ると,ふんわりと新雪が降り積もった木道には,数分前につけられたような生々しい熊の足跡が延々と続いていた。木道の先に,突然その足跡の主が現れてもおかしくはない状況に緊張感でいっぱいになる。いつもはザックに取り付けている鈴を手にしっかりと持ち,音を出しながら進むが生きた心地がしない。朝夕の薄明の時間帯は最も危ない。山の鼻までの道がとてもとても長く感じられたが,何とか無事に到着。ホッと胸をなで下ろす。

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【青空を背景に輝く至仏山の新雪】

見本園から光景は,出発時とは明らかに様子が異なり,燧ヶ岳や至仏山の頂は雲に隠れ,モルゲンロートに染まった雲が僅かに行き来しているだけだ。この付近だけ天候の回復が遅れているのだろうか。一瞬だけ至仏山頂が顔を出したり,雲の隙間から零れた光が降ったばかりの新雪や樹氷を照らしたりする時間はあるものの,上空はほとんど低い雲に覆われている。気温は-5℃。風も冷たい。

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【この頃はまだ雪も溶けずに残っていたのですが,肝心の光が・・・】

研究見本園で僅かの晴れ間を捉えて写真を撮ったり,空撮したりしてから上田代に移動する。上田代のベンチに荷物を下ろして天候の回復を待つが,一向に良くなる気配もなく,時間ばかりが空しく過ぎる。紅葉のシーズンは過ぎたとはいえ,今日は週末。8時頃になるとたくさんのハイカーが次々にやって来た,木道工事の音も遠く響く。

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【ヒツジグサを閉じ込める氷が江戸切子のように綺麗でした】

朝食をとっている時間にも刻々と風景が変わる。湿原の灌木や草に僅かに付いていた霜が溶け,降り積もった雪がどんどん溶けていく。朝日に輝く霜や新雪の光景が見たかったが太陽は雲に隠れたままだ。しかし,時間とともに上空の雲は明らかに動きが激しくなり,時折,湿原に光を落とすようになる。思い描いていたような光景とは異なるが,重い腰を上げ,あちこち歩き回ってシャッターを切る。雲の中に隠れていた至仏山,燧ヶ岳そして景鶴山も徐々に姿を現した。

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【新雪を纏ったヒロハツリバナ】

そこからの変化は急激だった。あっという間に雲がとれ,湿原を覆っていたはずの新雪もほとんど消えてしまった。ピーカンの青空と乾いた湿原,拠水林に点在するカラマツの黄葉。遠くには冠雪した尾瀬の山々。まさに初冬から晩秋の尾瀬に逆戻りしたかのような劇的な変化だった。雪がかなり降って翌日も残るようなら戸倉でもう一泊する予定だったが,雪が完全に消えてしまったことで一気に気持ちも萎み,このまま日帰りすることにした。

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【最後まで雲に覆われていた景鶴山もやっと姿を現してくれました】

そんな光景の中田代を散策後,上田代に戻ってベンチで寛いでいると,尾瀬仲間のてばまるさん,horiguchiさんがやって来た。今年はコロナ禍のため入山自粛要請があったり,オフ会も中止になったりで尾瀬仲間に会う機会もほとんどなかったが最後に漸く会うことができた。談笑後,中田代を散策してから戻るという二人を見送り,残雪の残る道をゆるゆると登って鳩待峠に戻る。
二人が到着するのを待ち,下山後は三人で龍宮小屋の小屋主さん宅を訪問。一年ぶりの再会でたくさん話もしたかったが,バスの時間もあるので来年,龍宮小屋での再会を約束して帰宅した。何とか新雪を見ることができたし,最後に尾瀬仲間にも会えたし,充実した一日だった。

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【カラマツの黄葉が綺麗な上田代。朝の雪は一体どこへ・・・】


※空撮に当たっては,国交省DIPS・FISS登録,関係機関への連絡調整済みです。
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尾瀬清秋【3】尾瀬ケ原編 [尾瀬ケ原]

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【雨上がりの尾瀬ヶ原。長い間霧が流れしっとりとした空気に包まれてていた】

■10月15日(木) 曇り時々晴れ
酔いのせいか,疲れのせいか分からないがよく寝た。尾瀬に来た時の方が,家で眠るよりも睡眠時間がとれている。眠りが浅くなった時に聞こえるのは,窓の外に響く激しい雨の音。星の写真を撮影するには条件的には良い日だったが,そんなチャンスは全くなかった。

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【雨に濡れ,紅黄葉もその色の深みを増す】

山の鼻小屋の部屋は今回は「ワタスゲ」。かの写真家,某先生がよく宿泊されていた部屋である。ちょっと狭いが部屋の2面に窓があり,外の様子を確認するには都合がいい。朝起きて窓を開けると,ヒンヤリと湿った空気が室内に流れ込む。雨はやんだものの湿原には霧が流れ,まだ眠たげだ・・・。
館内放送に急かされ,食事を済ませる。早々に出発準備を済ませるが,今日はどうしよう?

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【霧も上がり,やがて雲間から光が漏れる天候に変わった】

一日曇りだろうし,ぱっとしない天候だったら,早々に引き上げるつもりだったが,荷物を一式持って上田代まで散歩することにした。普段は時間に追われたり,写真を撮りまくったりと,ゆっくりと落ち着いて尾瀬の中で過ごすことも少なかったのでベンチに荷物を下ろしぼんやり過ごした。”色づく山のもみじを この先一体 何度 見ることになるのだろう・・・”ふと,竹内まりやの「人生の扉」の歌詞が頭をよぎる・・・。

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【紅黄葉も,太陽の光を浴び,乾いた秋の風に吹かれて気持ちよさそうだ】

改めて,こんな素晴らしい光景の中に身を置き,のんびりと過ごすのはなんと贅沢な時間だと思った。
霧に包まれた湿原を時折通り過ぎるのは木道工事の人たちか? やがて,その霧もだんだん晴れ,周りの風景がはっきりと見渡せる。今まさに見頃を迎えた紅葉に染まった木々に包まれた湿原。この素晴らしい光景を目に焼き付け,写真に収めて山の鼻に戻る。

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【こうした表情が見ることができるのは,本当に限られた時間なのだと改めて実感した】

やはり紅葉のベストシーズンとあって,至仏山荘前のベンチは少しだけ賑わっていた。徐々に天候も回復傾向にあったので,お茶などを飲みながら過ごしていると,やがて雲間から光が降り注ぐようになった。ダケカンバやブナの木々を照らす温かな光に見守られながら,ゆっくりと鳩待峠に向かった。

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【紅葉に包まれた綺麗な山道を周囲の様子を確かめながら鳩待峠へと戻る


鳩待峠から戸倉のバス連絡所までジャンボタクシーでその後バスに乗り換えて・・・と思っていたが,大清水行きの最終バスは数分前に出てしまうというハプニングもあった。しかし,そのジャンボタクシーの運転手が直ぐに大清水に向かってくれ,事なきを得た。
今回も一ノ瀬・三平峠,御池周辺の最盛期の紅葉を見ることもでき,心に残る尾瀬となった。
【ドローンでの空撮に当たっては国交省DIPS・FISS登録,関係機関への連絡調整済みです。】

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【今回見つけたツルコケモモの実】

■蛇足ですが・・・
竹内まりやの「人生の扉」へのリンクを参考までに載せておきますので,ぜひ聞いてください。心に染みる素敵な歌です。
https://www.youtube.com/watch?v=GBJuRfQPdZM

(英語部分の訳:Yahoo知恵袋より)
I say fun to be 20
You say it's great to be 30
And they say it's lovely to be 40
Bue feel it's nice to be 50
私は言うの、「20歳になるのはたのしいこと」
あなたは言うの、「30歳になるのはすばらしいこと」
そして、みんなは言うわ、「40歳になるのは素敵なこと」
でも、50歳になるのもいいなって感じるわ

I say it's fine to be 60
You say it's alright to be 70
And they say still good to be 80
But I'll maybe live over 90
私は言うの、「60歳になるのもいいんじゃない」
あなたは言うの、「70歳になるのも悪くはないわ」
そしてみんなは言うわ、「80歳だってまだまだ大丈夫よ」
でも、私は90歳過ぎまで生きると思うわ

I say it's sad to get weak
You say it's hard to get older
And they say that life has no meaning
But I still believe it's worth living
But I still believe it's worth living
私は言うの、「弱るのは(老いるのは)悲しいこと」
あなたは言うの、「老いていくってつらいこと」
そしてみんなは言うの、「人生に意味はない」って
でも、私は信じてる、生きるってすばらしいこと(価値があること)
でも、私は信じてる、生きるってすばらしいこと

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【辛うじて残っていたナナカマドの紅葉】
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尾瀬清秋【2】燧裏林道編 [裏燧・澁沢]

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【EVバスに乗って御池に着くと,一気に青空が広がり紅黄葉が煌めいていた・・・】

■10月14日(水)晴れのち曇り
夜半から明け方近くまでずっと雨音が聞こえていたので,全く起きる心配もしないでずっと寝ることができた。宿泊者も30名程度。まだまだ館内は寝静まったままだが,いつもよりも早い出発に備えて静かに荷物を纏める。館内放送を聞いて食堂へ向かい,外の様子に一喜一憂することもなく食事を味わっていると,だんだん人が集まり,ほんの少し賑わいを見せるが,皆静かに朝食をとっている。雨上がりの今日の天候にも似たしっとりとした朝の風景・・・。今年,長蔵小屋で過ごすその時間もこれで最後だろう。

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【日本一と言われる御池付近のブナ林。まさにそのブナが一斉に紅葉する様は壮観だ】

今日は3日間の中では一番天気が良いと思われる日だ。予報でも午前中晴れ間が広がる予報となっている。しかし,燧ヶ岳は雲に隠れたままだし,尾瀬沼や大江湿原の上空の雲は一面を覆い尽くし,晴れる気配は全くない。今日は山の鼻に予約を入れてあるので段小屋坂経由で時間を節約するか,予報を信じて燧裏林道経由するかで少し迷ったが,晴れることを信じて御池に向かった。今年こそは紅葉のベストシーズンに尾瀬を訪れ,日本一とも言われる御池付近のブナ林の紅葉を見ておきたいと思っていた。

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【渋沢の渓谷の紅葉もちょうど見頃を迎えていた。遠くに見えるのは平ヶ岳】

食事を済ませた後は,行き交う人もほとんどない道を沼山峠に向けて歩き出す。木道も濡れ,滑りやすい道を転ばぬように気を遣いながら登っていくと何人かの人とすれ違う。工事関係の人だろうか? きりぎり間に合った沼山峠8時発の電気自動車に乗り込むと,すぐに出発となった。乗客はただ一人。僅か20分程度の道だが,超絶静かなEVバスに揺られ御池に着く頃には,何故か青空が空一面に広がっていた。キツネにつままれたような気分である。さっきまでの天気は一体???

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【天神田代を過ぎるとそこはまさにブナのステンドグラスのトンネル・・・】

青い空を背景に秋の日差しに照らされた赤や黄色,そしてオレンジ色・・・多彩な紅葉が風に吹かれて,サラサラと風に揺れて輝いている。暫くそこで立ち止まって写真を撮ったり,周囲を散策したりしながら時間を過ごす。もちろん空撮も。これだけでも,こちらに回った甲斐がある。

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【紅黄葉にはやはり青い空が似合います】

そうこうしているうちに,また雲が多くなり出したので先を急ぐ。30分程度で上田代に着く。そこから暫く続く草紅葉の小湿原巡りが楽しい。しかし,燧裏林道は日当たりが悪い上,人通りも少ない,それ故,木道の整備も後回しにされがちだ。そんなわけで,古い上に苔の生えた木道がしっかり水分を含んでいるものだから,不用意に足を乗せると,とんでもなくよく滑る。慎重に歩いたつもりだったが,2度ほど転倒した。

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【たくさんの散り敷いた落ち葉を踏みしめながら歩くと秋の尾瀬を実感します】

暫く晴れたり,曇ったりを繰り返す天候の中,紅葉最盛期のゴールデンルートを歩く。天神田代から先の方が広葉樹が多く見応えがある。ダケカンバやトチノキなどの黄,楓やモミジの赤,ブナの橙に染まった葉に光が降り注ぐ。透過光越しに見る紅黄葉はステンドグラスの工芸品を見ているかのようだ。その光に包まれているといつもは暗く,寂しい感じのする林内も明るい雰囲気に包まれる。あちこちで足を止めシャッターを切りまくった。

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【渋沢の大滝を空撮しました】

三条の滝や平滑の滝も経由するつもりでいたが,時間的に厳しそうなので,この滝の撮影は空撮で済ませた。段吉新道から赤田代・東電小屋を経て山の鼻に向かう。流石に4時過ぎで木道を歩いている人は数えるほどだ。大急ぎで山の鼻小屋に向かい,熱い風呂に飛び込んだ。しかし,今日はよく歩いた。思わず頼んだ生ビールがなんとも美味しかった。
(尾瀬清秋【3】に続きます)

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【平滑の滝を上空から眺めてみました】

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【三条の滝を上空から眺めてみました】

※ドローンでの空撮に当たっては国交省DIPS・FISS登録,関係機関への連絡調整済みです。
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尾瀬清秋【1】尾瀬沼編 [尾瀬沼]

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【一ノ瀬~三平峠間の紅葉。ここ紅葉も色彩豊かで美しい】

2020.10.13~15 
尾瀬沼から燧裏林道を通り,尾瀬ヶを歩いてきました。その時の様子を備忘録程度にまとめておきました。お時間のある時にご覧ください。

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【透過光越しに見る紅葉はやっぱり別格である】

■10月13日(火)曇り時々晴れ
前回尾瀬を訪れてから約10日。紅葉のピークはこの頃と予想し,新型コロナウィルスによる失われた旅行需要の回復や観光関連消費喚起のための「Go To Travel」キャンペーンも利用して宿を予約した。このキャンペーンでは宿泊費用の35%割引+地域共通クーポン券が配布されるという。

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【ブナやトチノキなど紅葉はそのピークを迎えようとしていた】

今回の目的は,なかなか訪れる事のできない紅葉のベストシーズンに尾瀬を歩くことである。そこで今回,絶対に外せないと思ったのが,大清水~三平峠,そして御池~赤田代を結ぶ燧裏林道である。特にこのルートはブナ等の紅葉が圧倒的に綺麗な場所である。天気は3日間とも曇りの予想だが,少しだけも晴れてくれたら・・・と祈るような気持ちで家を出発した。

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【沼尻付近を空撮。湖面の色合いが独特である】

直前まで雨が降っていたこともあり,出発はいつもよりも遅め。大清水~一ノ瀬間はまだ紅葉には少し早い。時間節約ということでシャトルバスに乗り,大清水を午前8時に出る。一ノ瀬について辺りを見回すと,今を盛りと色を競い合うブナ・クヌギ・モミジ・ カエデ・ダケカンバ等が雨に濡れ,より一層その色合いを深めていた。黄色やオレンジ色を主体とした尾瀬の紅葉は,全山燃えるような紅葉と呼ぶほどの派手さはないが,落ち着いた美しさがある。

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【草紅葉とカンバの森の黄葉が尾瀬沼の秋を演出している】

いつもなら汗を流しながら,ただひたすら登るだけの道であるが,あちこちで歩みを止め,写真を撮りながら進むので退屈しない。じっくり進むためそれほど疲れることもない。岩清水を過ぎた頃から,雲間から漏れた光が黄葉した木々を照らす。それまでも十分過ぎるくらい綺麗だったが,透過光で見る黄葉は何十倍も鮮やかだ。やはり太陽の力は偉大だ。この時とばかりにカメラを次々に変えては何枚もシャッターを切るため,益々ペースは遅くなる。

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【通称「カンバの森」と呼ばれているがちょっと上空から見るとその全体像が見える】

13時30分頃に三平下に到着。秋のシーズン真っ最中なのにそれほど混雑はしていない。天候は相変わらず,時々,陽は射すものの圧倒的に雲が優勢。風も強い。早稲の砂風のベンチに荷物を置き,のんびりとお昼を食べながら天候の回復を待つ。風が強いのでちょっと不安はあったが,何度かドローンを飛ばしての撮影も試みた。

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【ほとんど雲に覆われ,晴れ間の少ない日だったが,要所要所で晴れてくれた】

さらに,宿泊先の長蔵小屋周辺を歩き回っているとだんだん日差しの出ている時間も長くなってきた。それでも猫の目のようにくるくる変わる天気で,その後,また急に雲が厚くなり雨が降りそうな天候に変わってしまったので,早々に小屋に入って寛いだ。
(尾瀬清秋【2】に続きます)

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【トチノキの黄葉。自然が作り上げるものは細部まで丁寧に作られていると改めて思う】

※ドローンでの空撮に当たっては国交省DIPS・FISS登録,関係機関への連絡調整済みです。
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黄金色の湿原【2】 [尾瀬ケ原]

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天気予報では雨は降らないが朝から曇りの予報が出ていた。いつもなら撮影を済ませてからゆっくり朝食をとるパターンなのだが,今回は見晴に宿泊している関係上,しっかり昨夜の内に朝弁当を受け取り,早朝の出発に備えた。

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【霜が降りてもおかしくない気温だが,湿原内の草や木はしっとりと朝露に濡れていた】

しかし,天候は急速に下り坂になってしまい,出発を予定していた5時頃,窓から見る尾瀬ヶ原は,朝靄が出ているもののどんよりとした雲が低く垂れ込めていた。部屋でのんびりしていても仕方がないので,予定通り早々に小屋を後にする。天気は良くなかったが,せっかく来たのだからとドローンを飛ばしたり,接写をしたりしながらゆっくりと山の鼻に向かう。

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【しっとりとした空気に包まれた朝を迎えた尾瀬ヶ原(空撮)】

ところが,歩いている内に徐々に雲が薄くなり,時折,日が射し始めた。ヨシッポリ田代につく頃,突然朝の光が湿原を照らした。朝露にびっしょりと濡れた樹木や高山植物に付いた小さなしずくが光の球となってこぼれ落ちる・・・。諦めていた気持ちがここに来て一気に切り替わり,何度も何度もシャッターを切る。

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【一瞬の光が朝露で濡れた湿原を照らすと,空気感が一変する】

のんびりと朝食を食べていたら間違いなく見逃したであろう短い時間だったが,とても充実した瞬間だった。その後も,乾き切った風が吹き抜ける湿原に,時折日が射す天候に変わったが,朝の瑞々しい空気とは明らかに違っていた。

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【爽やかな朝の息吹に包まれて,清々しい一日のスタートが切れた】

東電小屋のベンチでゆっくりと朝食をとる。ふと辺りを見回すと,尾瀬を取り囲む山々は,間違いなく昨日よりも秋の色に変わっているように感じた。十日もすれば,全山燃えるような鮮やかな色に包まれるに違いない・・・。その時もう一度訪れられたらいいなと思った。

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【日に日にその色を濃くするトチノキ】

今日は土曜日。「Go To Travel」のキャンペーン等の影響か山の端からは次から次へと多くの登山者とすれ違った。未知のコロナに対する試行錯誤の対応は山小屋にも求められ,尾瀬の日常は今までの尾瀬とは少し異なってはいるが,あたり前に繰り返されていた尾瀬の日常が戻る日もそう遠い日ではないかも知れない。
【空撮に当たっては,国交省DIPS・FISS登録,関係機関への連絡調整済みです。】

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黄金色の湿原【1】 [尾瀬ケ原]

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【2020年10月2日(金)】[快晴]
自粛疲れもあり,歩くことにどんどん後ろ向きになっていたが,ネットで見る秋の尾瀬の光景が,重くなった腰をやっと上げさせてくれた。

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【今年はいつもよりも早く樹林帯の紅・黄葉が進みそうである】

いつもよりも早めの出発に拘り鳩待峠に着いたのは午前7時。黄葉にもやや早く,平日ということもあって鳩待峠も閑散としていた。至仏山の全体は見えないが,天気の崩れを心配する必要もないくらいの青い空が広がっている。

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【湿原の草紅葉は絶好調・・・ 今が見頃だ】

一足先に鮮やかな色に染まったツタウルシやトチノキ。さらに他の木々も僅かに色付き始めている。温暖化の影響で紅葉の時期は年々遅れているが,今年は昨年よりも少し早そうだ・・・。

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【いつもなら霜でチリチリになっているヤマドリゼンマイも今年は見応えがある】

しかし,いつもは賑やかな小鳥の囀りもなく,聞こえるのは乾いた風に乗って運ばれる枯葉の擦れ合う音だけである。秋の華やかさとは裏腹に,一抹の寂しさを感じさせるのはこうした静けさも一因なのだろう。

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【木道工事の音が遠くに響く・・・ この音も秋の到来を感じさせてくれる音だ】

今シーズン最初で最後の賑わいを見せる山の鼻を後にして研究見本園に向かう。賑わいとは無縁の静かなベンチにザックを下ろし,湿原を吹き抜ける風に揺れるダケカンバの黄色い葉を眺めながら至福の朝食をとる。

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【見晴地区の山小屋もコロナの影響で開いているのは3軒。その営業も間もなく終わる】

その後は気儘に写真を撮りながら宿泊先である燧小屋に向かう。風も雲もない絶好の空撮日よりのハズだがやはり,何もないと説明的な写真にしかならない。むしろ,まだまだ強い光越しに見るヤマドリゼンマイが綺麗だ。

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【秋の夕陽により赤く染まる湿原】

一旦,荷物を宿泊先の燧小屋に置き,必要な機材をザックに詰め小屋を出る。流石にこの時間歩き回っている者はいない・・・。雲なし,霧なしの変化に乏しい撮影だったが,取りあえず撮影を済ませて小屋に戻り,消灯までの間のんびりとする。

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【樹木が長い影を湿原に落とし始めた・・・ そろそろ小屋に戻ろう。】

【空撮に当たっては,国交省DIPS・FISS登録,関係諸機関への連絡調整済みです。】
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梅雨空の下の尾瀬縦断【3】 [尾瀬沼]

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【直前までの激しい雨が信じられないくらい,突然空が赤く染まり出しました】

 明るくなってきたので,窓から外を見ると一面の雲に覆われ燧ヶ岳さえ見えない。とても撮影できる状態ではないので,そのまま布団に潜り込み微睡んでいるとそのうち激しい音を立てて猛烈な雨が降り出した。眼を閉じその音を聞いていて安心したのだろう,暫く眠ってしまった・・・ 。ふと気付くとそろそろ日の出の時刻が迫っている。

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【待ち望んでいた青空と夏の雲とニッコウキスゲのコラボ。最後の最後にやっと出会えました】

 窓から見える空は一部が赤い色に染まっている。ひょっとすると・・・ カメラを持ち出してサンダルを履いて急いで湿原まで走る。時間とともに尾瀬沼を覆っていた雲がみるみるオレンジ色に染まり出す。いつしか東だけでなく南の空の雲も赤く色づいてきた。ほんの10分程度の短いドラマだったが何があるか分からないものである。ビショビショになった靴下を履き替えるため小屋に戻るといつもの梅雨空に戻ると,また雨が降り出した。

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【光が戻った大江湿原。でもこのくらい高いとキスゲの群落はわかりにくいです】

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【小淵沢田代への分岐から尾瀬沼方向を望む】

 ゆっくり食事をとり,朝食後のコーヒーをゆっくり飲んで雨が上がるのを待ってゆっくりチェックアウトした。ウェザーニュースの天気予報では,午前中に雲がとれる予報が出ているのでせっかく来たのだから青空に揺れるニッコウキスゲが見ようとビジターセンターで待機するが,なかなか天気は良くならない。館内やビジターセンターの周囲をぶらぶらしていると,そのうち徐々に空も明るくなってきたので荷物を担いで大江湿原に繰り出す。

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【燧ヶ岳もやっと顔を見せてくれました】

雨に濡れながらもコオニユリもいくつか咲き出していた。そんな瑞々しい高山植物を撮影しながら待っていると,急速に雲が取れ,みるみる青空が広がった。この3日間,青空らしい青空はほとんど見ていなかったので,青空欠乏症になっていたのだろう・・・。青空を入れ込んだ写真を何枚も撮影してしまった。青い空と白い雲,そして夏の風に揺れるニッコウキスゲ・・・ 見たかったものが全てそこにあった。

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【朝の雨に濡れしっとりとしたニッコウキスゲ】

ニッコウキスゲのピークは数日前であることは明白だが,まだまだ見応えのある状態である。思い返せば,本当にこの3日間よく雨が降った。しかし,それは夜とか朝の時間だけで,日中歩くのにはほとんど支障がなかったし,何より雨続きのこの天候の中で最後の最後に夏空広がる尾瀬を歩けたことに感謝したい。

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【コオニユリも咲き出しました。朝降った雨のしずくが綺麗です】

【空撮に当たっては関係諸機関の許認可を得て撮影しております】
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