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雪どけ水湛える尾瀬【2】 [尾瀬ケ原]

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【池塘に朝の光が反射して綺麗です】
【ドローンで空撮するに当たっては,関係各所に許認可を頂いた上で撮影しております。】

 翌日,晴れることは信じて疑わなかったが,GPV予想では,やや雲の多い天候になるという。尾瀬ヶ原湖の空撮が最大の目的なのに,初日にほとんどドローンを飛ばせなかった上,2日目に曇ったら悲しすぎる・・・ 午前2時頃に目が覚めた時に外の様子を確認すると,月が薄い雲越しに見えた。星もそれほど見えない。ちょっとヤバイかも・・・。とはいえ,楽天的なので,寝て起きる頃には晴れてくれると相変わらず信じて疑わずそのまま寝てしまう・・・。

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【あちこちの池塘も水かさは増していますがもう少しするとこの水量も半減?】

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【尾瀬ヶ原湖の名残を上空から・・・】

 そして計画通り,4時起き。「ほ~ら,やっぱり晴れてる・・・」いいんだか悪いんだか,雲一つ無い快晴。
そして,これまた計画通り上田代に向かう。徐々にライトも要らないくらい明るくなるが,東の空に雲があるため,至仏山のモゲンロートはお預け。青く染まったモノトーンの尾瀬に朱が混じり,徐々に薄紫色に変わっていく。

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【2週間前はあんなにあった雪も,一気に溶けてしまいました・・・】

 上田代に着くと数名のカメラマンがあちこちで三脚を構え,この光景を逃すまいと忙しそうに準備している。その中にてばまるさん,花見さんはもちろん,久しぶりに見る花畑先生の姿があった。時間とともに燧ヶ岳の右肩が一段と明るさを増しそこから光が溢れる。その弱い光が作る光景をカメラで撮影した後,ドローンを飛ばす。忙しくて体がいくつあっても足りない・・・

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【研究見本園付近の赤シボは消えましたが,赤シボの影響で湿原は赤く染まっています。】

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【ほんの少し上昇・ホバリングさせて,池塘の上から撮影してみました】

 しかし,スマホのモニターに映し出される光景にはやはり目を奪われる。見たこともない角度から見る湿原。朝陽に輝く池塘・・・どれもこれも新鮮で見ているだけで心躍る。バッテリーの持ち時間は20分程度だが,何処をどう撮ったら良いのか試行錯誤しているとあっという間に時間が経ってしまう・・・。徐々にいつもの光景に戻る頃,朝食をとるためにてばまるさんと龍宮小屋に向かう。

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【景鶴山と根開けが進む周囲の山々】

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【牛首と上田代付近です】

 急いで朝食をとって出発準備を整えてから,またロビーでまったりとした時間を過ごす。9時頃小屋を後にして,帰りはどうやって撮影しようかと考え,てばまるさんとヨッピ経由で山の鼻に向かうことにした。それぞれの思い思いの場所でドローンでの撮影を行いながら,ゆるゆると山の鼻につく頃にはお昼になっていた。相変わらず行き交う人は少ない。GW最終日とはこんなに混まないものなのかというほど人がいない。そのせいか山の鼻小屋は既に店仕舞。昼食をとるのを諦め鳩待峠に向かった。雪どけが進む道の両脇にはショウジョウバカマやウスバサイシン,オオバキスミレなどの花が咲き出していた。
【完】

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【山の鼻付近に残る残雪。この付近が一番雪の量が豊富でした】
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てばまる

どうもお疲れ様でした。もう次回への構想を練り練りしてますが、場所は定まってもどう飛ばすのかはやっぱりノープランです(^-^;) 地上風景と違い毎回同じように飛ばすのが難しいし360度の空間を自由に使うのってけっこう難しいですよね。低空だと数メートルの差でも随分雰囲気が変わるので余計にアングルが難しいです。

それでも、どこをどう撮っても新鮮ですよね。
今は動画もやってますが、スチルだけでバンバン撮っても面白いかも知れません。
by てばまる (2018-05-08 19:51) 

Aqua

いつも夢は果てしなく大空を飛び回るのですが・・・
できた写真を見ると,悲しいかな同じようなのばっかりなんですよ。
確かに新鮮な写真も撮れるのですが,これに甘えて手を施さないと,だんだん見慣れて同じような写真がいっぱい溢れているし,なかなかこれはこれで難しい。今までの2次元の移動だけでなく,高さも考えないといけないので余計分かりにくい。スチルだけで撮影というのも面白いですね・・・
by Aqua (2018-05-08 20:40) 

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