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新緑眩い尾瀬を翔る【1】 [尾瀬沼]

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【ドローンで撮影するにあたっては,関係各所で許認可を頂いてから撮影をしております。】

[HPに流用できるように「日記」形式でまとめました]
5月20日(晴れ)
 今年の尾瀬は,例年よりも雪が少なかった影響で,季節の移ろいも2週間ほど早い。天気もまずまずだし,ミズバショウも見頃なので急遽出かけた。

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【御池までの道沿いはタムシバがたくさん咲いていた】

 ミズバショウのハイシーズンの週末はいつもなら混雑必至。しかし,今年は花の時期が前倒しされたことでツアー客の募集が追いつかなかったのだろう。尾瀬は今,閑散期。山小屋だってまだ開けていないところもあるくらいだ。ゆっくり花を愛でながら,暖かくなった尾瀬を散策するには絶好の条件が揃った。コースは,沼山峠から尾瀬沼経由で白砂峠を越え,尾瀬ヶ原に出て龍宮小屋1泊,御池に抜ける予定だ。そこで,ミズバショウとトガクシショウマを見て,2つの滝の上空からの撮影を試みたい・・・。

 御池には9時に着いたが,途中で一瞬顔を出した会津駒ヶ岳や燧ヶ岳の中腹以上は樹氷や積雪で真っ白になっていた。昨晩は尾瀬沼でも2~3cmの積雪があったそうだ。もう少し早めに入山していれば,新緑と新雪のコラボが見れたのに惜しいことをした。

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【沼尻湿原の池塘も雪融け水が溢れる】

 10人程度の乗客とともにバスに揺られて沼山峠へ。雪が完全に消える前に沼山峠展望台に着きたいと思い先を急ぐ。ここでまず最初の空撮。数十年前,この峠から俯瞰した大江湿原と尾瀬沼の写真を見た。オオシラビソが今よりもずっと小さく良い眺めが得られたのだが,今では尾瀬沼と三本カラマツが僅かに見える程度だ。木を切ってくれるとは思えないし,叶わない夢となっていたが,ドローンでちょっと高度を上げればそれも可能だ。雪は完全に消えていたが,昔ながらの光景を目にすることができた喜びは大きかった。

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【すっかり雪も消え,新緑が徐々に尾瀬を覆っていく】

 大江湿原に出て歩いているうちに,雲に隠れていた燧ヶ岳も顔を出し,空一面の青空が広がった。湿原を吹き抜ける風や周囲の森に響き渡るカッコウの啼く声も心地よい。正に春を実感する瞬間である。長蔵小屋前の冷たい長命水をたっぷり補給して,尾瀬ヶ原に向かう。ビジターセンターの工事は相変わらずはかどっていない・・・

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【ブナの新緑が初夏の日差しを受けて,眩く輝く】

 沼尻につくとまだ営業は始まってはいなかったが,その傍で数人が休んでいた。しかし,そのテラスは中央付近で「く」の字に曲がっていた。雪の重みで曲がったのだろう・・・このままで予定通り営業を始められるのか?心配な状況だ。
 このコースにあんなにあった雪もほとんど消え,白砂峠付近に僅かに残るのみでとても歩きやすく,写真を撮りながら歩いてもほぼコースタイム通り。尾瀬ヶ原に着く頃には午後の日差しが新緑を照らしていた。日曜日の午後,行き交う人もほとんどいない・・・。贅沢な時間を過ごす。

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【午後の尾瀬ヶ原もほとんど萌葱色に染まっていた】

 龍宮小屋に荷物を置いて食事前に長沢に向かう。ミズバショウは前回よりも花も群落も大きくなり,見応えがあった。たぶん龍宮小屋の宿泊客であろう数人がここに集まり,食事前の撮影を楽しんでいた。すると,たもあみさん夫妻を発見。昨年の取材の時以来だ・・・。

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【午後の日差しを受けて,雪融け水がキラキラと光り,輝く】

沼山峠~長蔵小屋~沼尻~白砂峠~見晴~竜宮小屋(31,436歩)
【2日目に続く】
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