尾瀬沼と帝釈山・田代山を巡る [尾瀬沼]
【青空が見えたのはこの頃まででした。】
折角,尾瀬の近くに来ていて歌舞伎だけ見てそのまま帰ることは考えられない。時間は短くても少しだけでも尾瀬を歩きたい。昨日,雷雨で帝釈山~田代山の縦走を見送っているので,そちらも歩きたい・・・。
【オオヤマサギソウ】
【オヤマリンドウ。もう夏を通り越して「秋」なんですね。】
ということで,御池5:30始発の沼山峠行きのバスに乗る。乗客は10名程度。天候は雨の心配はなさそうなので一安心だが,相変わらず不安定な天気である。青空が見えたかと思うと一気に曇る。前日までに降った雨で湿りに湿った沼山峠の森に踏み込むと林内には,ゴゼンタチバナやアカモノ,シラタマノキなど以前花を楽しんでいた花が既にあちこちで実をつけ,秋がそこまで来ていることを実感させる。
【コバギボウシもそろそろ終わり・・・】
【ミヤマアキノキリンソウ。そろそろ見頃・・・。】
大江湿原に出ると,オゼミズギクやサワギキョウ,ツリガネニンジン等が見頃を迎えていた。特にオゼミズギクは東岸で大きな群落を作っていた。楽しみにしていたヤナギランだが,ヤナギランの丘では笹に埋もれてしまい,あまり存在感がなかった。寧ろ長蔵小屋の前に植栽されたもののほうが見応えがあったほどである。マルバダケブキ,オタカラコウは既に終盤を迎えていた。
【サワギキョウ。もう夏も終盤ですね。】
【エグリトビケラの卵の塊だそうです。】
最近始めたYAMASTAのスタンプラリーの缶バッジをもらおうと尾瀬沼山荘まで往復した。帰りに長蔵小屋の休憩所で淹れ立てのドリップコーヒーで寛いだ後,御池にとって返しそのまま馬坂峠へ・・・。
【マスタケ。少し毒もあるようですが,以前は食用にしていたようです。】
【ツリガネニンジン】
ここでの目的はヨツバヒヨドリとアサギマダラ。そして「田代山弘法大師堂」に行くこと。更に雲も多くなり,いつ雨が降り出してもおかしくない怪しい天候になってきたので荷物を減らし帝釈山に向かう。オサバグサを見に来た時に何度か登ってはいるので,山頂までは歩きなれた道ではあるが,濡れた木道が滑って非常に危ない。注意していたにもかかわらず派手に尻餅をついた。その拍子に首を痛めた・・・。
【カニコウモリ。小さい花びらが反っていてよく見るとかわいいです。】
【シャクジョウソウ。久しぶりに再会しました。】
山頂に着く頃,日差しも出てくる。いよいよ田代山に向かう。帝釈山から縦走するのは初めてなので楽しみである。時折,雲が山稜を越えるため登山道が時々霧に包まれる時間帯もあった。
【アリドオシラン。本当に小さい花です。】
【コバノイチヤクソウ。今年はベニバナイチヤクソウに次いで2種類目。】
林内に咲くアリドオシラン,コバノイチヤクソウ等の珍しい花を見つけては足を止めて撮影するが,行き交う人もほとんどない薄暗い登山道は,ちょっと心細い。
弘法大師堂に着く頃にはすっかり霧に包まれてしまい,展望が得られないので,次回以降の楽しみに取っておくことにして,そのまま来た道を引き返す。小雨の降る中,バテ気味で馬坂峠に到着する頃は既に薄暗くなっていた。
【「ホツツジ」だそうです。神嵜さんありがとうございます。】
御池~沼山峠~尾瀬沼~三平下~沼山峠~御池,
檜枝岐~馬坂峠~帝釈山~田代山(弘法太子堂)~帝釈山~馬坂峠(38,938歩)
2017-08-22 23:48
nice!(27)
コメント(4)
アリドオシラン、今年はまだ会えていません。
首、大丈夫ですか(><)
濡れた木道は本当に危ないですもの。
お大事になさってくださいませ…
by よしころん (2017-08-23 07:43)
カニコウモリ可愛いですね。きっと小さい花なのでしょうね。
私には見つけられないかも。
私も先日浮石に足を取られ転びましたが、
その時はいつのも転倒と気にしなかったけど、日に日に節々が痛みます。
打ちどころ悪いと病みますね・・お互いに安全に登山できますように!
by imarin (2017-08-23 10:41)
>よしころん さん
この時期,やや薄暗い林内でないと見れないし,しかもかなり小さいので僕もなかなか遭遇しませんが,今年は何カ所かで発見しました。
ご心配いただきありがとうございます。首の痛みは少しずつ取れてきました。最初はムチウチか~とも思ったのですが,何とかこのぐらいで済んで良かったです。
by Aqua (2017-08-24 01:49)
>imarin さん
カニコウモリ自体は葉っぱが大きいし,結構あちこちにあるので見つけられると思います。花自体は一つ一つ小さいし,じっくり見たことがなかったので今回マクロ的に撮ってみたら,その形が意外と可愛らしいのでびっくりしました。
尾瀬は人通りの少ないところは木道に苔が生えたりして余計滑りやすくなりますね。お互いに注意して安全登山で,秋の紅葉シーズン以降も楽しみたいですね。
by Aqua (2017-08-24 01:55)